危機一髪!ロシア潜水艦救出作戦とは?自衛艦も出動していた [国際ニュース]
世界まる見え!テレビ特捜部でおよそ10年前に起こったロシアの潜水艦救出劇が放映される。
もうずいぶんと昔の事故なので、記憶に無い。
どんな事故だったのか調べてみたら、日本の自衛隊も実はこの時出動していたことがわかったので、ぜひ紹介したいと思う。
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2005年8月4日、カムチャッカ半島ではロシア海軍の7人のチームが「小型潜水艇プリズAS-28」に乗り込んだ。
プリズに与えられた任務は、水深200mでの機械点検作業。
6時間程度で終わる筈だったが、漁業用の網を吸い込んだためスクリューが破損。
深海200mに取り残された7人は、至急救出を要請。
船内にある装備を確認すると、35リットルの水と僅かなビスケット、7缶の酸素缶を発見。
船内の酸素がなくなるまで80時間。
船員はバッテリーを節約するため、船内の暖房などを全て切ったという(暖房を止めた船内の温度は4度)。
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ロシア・モスクワではプーチン大統領が世界各国に救助を要請。
イギリス、アメリカが無人探査機を空輸し、日本は救難艦を含む4隻の艦船を現場へ向かわせた。
この時点で船員達のタイムリミットは残り38時間、殆どの船員に体調不良が見られていた。
自衛隊が現地に到着する前に空輸により先に現地に到着したイギリスの無人探査機「スコーピオ」が鋼線を切断することによって障害物を取り除いた。
AS-28は自力で浮上し、乗員は全員無事だった。
酸素缶は残りは2缶、船員達は缶を1人では開けられない程弱っていたという。
またこの事例は海上自衛隊における初の国際救難任務となった。
日本は、事故発生の翌日8月5日にロシア海軍から救出を依頼され、海上自衛隊は国際緊急援助隊派遣法に基づき直ちに自衛艦の派遣を決定、命令から一時間後の12:00には横須賀基地から「ちよだ」が現地に向けて出動した。
最終的には掃海母艦「うらが」、掃海艇「ゆげしま」、掃海艇「うわじま」を含む四隻の艦隊が事故現場であるペトロパブロフスク・カムチャツキーの沖合いに派遣されている。
カムチャッカ半島半島は日本からの距離およそ2500キロ。
自衛隊って、こんな遠くにまで派遣されるわけで、ただただ頭がさがる思いである。
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